目黒通りから、八雲三丁目11番と12番の間を
呑川緑道へ下る急坂をしどめ坂という。
「しどめ」は草ぼけ(しどみ)のことで、
雑木林やあぜ道に多い、とげのある小潅木。
春に赤い花を嘆かせる。
普、この辺りにしどめが群生していたことから、
この坂名がついたといわれる。
戦前、この辺りは雑木林で、畑も多かった。
畑では小麦やさつまいもが作られていた。
しどめ坂はもっと急勾配で、坂道を下ると、
今の八雲保育園のすぐ向こうに曲がりくねった呑川が流れ、
周りには田んぼが広がっていた。
耕地整理、暗渠化で呑川も姿を消し、
周りもすっかり住宅地になってしまった。
坂の途中にわずかに残された畑が、
普のおもかげをしのばせるにすぎない